MICRO HYDRO / TIMELINE|YQ-0001
流れる水の力を、八尾の未来へ
高安受水場のマイクロ水力発電・脱炭素化
市民の声と現場調査を起点に、八尾市議会議員みなかた武(議会記録上の表記:南方武)が議会で質問・提案し、行政の検討と実施、その後の改善まで継続して確認してきた取組です。八尾市の脱炭素、再生可能エネルギー、カーボンニュートラルを具体的に進めた経緯を、議会記録と公的資料に基づいて時系列で紹介します。

30秒でわかる
水道の未利用エネルギーから、施設全体の脱炭素へ
水道管の余剰圧力を発電に生かすマイクロ水力から始まり、太陽光・蓄電池・非化石価値付き電力を組み合わせる取組へ発展しました。みなかた武(議会記録上の表記:南方武)は、議会で継続して取り上げ、その後の実施状況を確認してきました。
数字の対象:年間2,395tはマイクロ水力単体ではありません。小水力、太陽光、蓄電池を活用した電力調整、地産地消型電力、非化石価値付き電力を組み合わせた施設全体の見込みです。
3分でわかる
市民の声から、ゼロカーボン受水場へ
カーボンニュートラルへの相談を受け、八尾市で実行できる具体策を調べました。
水道施設の余剰圧力を使うマイクロ水力の導入可能性を質問しました。
行政が調査と公募を進め、高安受水場などを候補地として事業が具体化しました。
高安受水場で発電が始まり、発電量・CO₂削減・市の歳入効果が確認されました。
太陽光・蓄電池等を組み合わせ、脱炭素と災害対応力の向上へ発展しました。


水道の圧力が電気になる仕組み

実際の高安受水場を撮影した写真ではありません。

記録と一次資料
詳しく知りたい方へ
ここからは、議会質問、行政答弁、その後の実施を、公的資料とともに時系列で確認できます。
クエストの起点
一人の市民から、カーボンニュートラルや地球温暖化について「よく分からないので教えてほしい。自分にできることがあるなら取り組みたい」という相談を受けたことから、八尾市で実行できる具体策の調査が始まりました。
この相談と、企業へ導入可能性を尋ねた経緯は南方武の本人記憶です。議会記録で確認できる政策経過とは分けて記載しています。
時系列で見る
南方武の質問・提案
ゼロカーボンシティ宣言を八尾市として行うことを提案。水道施設の余剰圧力を活用するマイクロ水力発電について、設置条件、土地使用料、売電収入、現地調査、導入可能性を質問しました。
行政の答弁・その後の実施
市長は環境審議会の議論を踏まえて宣言を検討すると答弁。水道局は他都市の導入事例を調査研究すると答弁し、再質問では府内事例や事業者からの情報収集状況が示されました。
その後の実施
八尾市が「ゼロカーボンシティやお」を表明しました。
南方武の質問・提案
前回質問後の調査について、候補地、費用、市の収入、発電量、CO₂削減効果を確認。市の費用負担なく収入とCO₂削減が見込めるなら、早期に進めるよう求めました。
行政の答弁・その後の実施
水道局は他市事例を調査し候補地を選定したことを説明。当時の試算として、年間約48万kWh、一般家庭約145世帯分、CO₂約250トン削減を示しました。
南方武の質問・提案
公募型プロポーザル後の進捗を継続して確認しました。
行政の答弁・その後の実施
公募型プロポーザルにより事業者を選定。候補地は高安受水場と龍華配水場で、高安受水場の計画は「府内最大級」と答弁されました。計画値は発電機4台、出力約120kW、年間約100万kWh、CO₂約370トン削減です。
関連する防災設備の整備
高安受水場と龍華配水場で、停電などの緊急時にも水を安定供給することを目的とした非常用自家発電設備の整備が完了しました。
※この施設整備は、マイクロ水力発電の導入とは別の事業です。本ページでは、高安受水場の災害対応力を構成する関連設備として紹介します。
その後の実施
高安受水場で運転を開始。八尾市資料では2022年3月、議会答弁では同年4月と表記が異なるため、本ページでは「2022年春」としています。
南方武の質問・提案
稼働後1年間の発電実績と市の歳入効果を確認し、「行政・事業者・市民に利益のある三方よしの取組」と評価しました。
行政の答弁・その後の実施
年間1,074MWh、一般家庭361世帯分、CO₂約397トン削減。市の収入は売電収入、土地使用料、固定資産税を合わせ3,201,469円と確認されました。
南方武の質問・提案
高安受水場の実績を踏まえ、龍華配水場でのマイクロ水力発電の進捗と早期実現を質問しました。
行政の答弁・その後の実施
龍華配水場を含む次の展開を継続検討する段階であることを確認しました。
その後の実施
高安受水場では、マイクロ水力に太陽光発電・蓄電池・非化石価値付き電力を組み合わせる脱炭素化事業へ発展しました。定置型蓄電池は、電力需要の調整だけでなく、災害時の電源としての活用も想定されています。脱炭素と同時に、水道施設のレジリエンス、すなわち災害時の機能維持・回復力を高める取組です。大阪広域水道企業団は、施設全体で年間2,395トンのCO₂削減を見込んでいます。これはマイクロ水力単体の削減量ではなく、4つの取組を合わせた施設全体の見込みです。
太陽光発電・蓄電池の連続運転開始
太陽光発電と蓄電池の連続運転が始まり、高安受水場における「地産電力を含む脱炭素事業」が実現しました。
事業者の公表では、814kWhの蓄電池により、停電時にも受水場内の照明や制御盤へ約3日間給電できるとされています。平常時のCO₂削減に加え、災害時の防災機能も強化されました。
運転開始から4年間の実績
累積発電量は4,320MWh、CO₂削減量は約1,900トンとなりました。
議会上の要点
- 過去の大規模水力ではなく、都市の水道管の余剰圧力を使う方式として調査を求めた。
- 市の設備費負担がなく、発電・CO₂削減・歳入増を同時に実現できる事業方式を確認した。
- 候補地選定、公募、施工、稼働実績、次の候補地まで継続して確認した。
現在の到達点
- 2022年春に高安受水場で運転開始
- 初年度実績は年間1,074MWh・CO₂約397トン削減
- 市歳入は3,201,469円
- 太陽光・蓄電池等を含む施設全体の脱炭素化が実現
- 災害時に重要設備を支える電源を備え、水道施設のレジリエンスが向上
達成のさらに先へ
今後も、施設全体のCO₂削減実績に加え、蓄電池が支える設備の範囲、災害時の運用方法、水道機能の継続性について確認します。
また、龍華配水場を含む次の導入可能性を追い、脱炭素、防災・減災、安定給水を一体的に進める水道事業へつなげていきます。
表現上の注意:「原子力発電6基分」は高安受水場一施設の発電量ではなく、小水力発電を全国へ導入した場合のポテンシャルです。
出典
議会質問、行政答弁、実施資料を分け、確認できる根拠を記載しています。本人記憶による内容は公式記録と混在させていません。
- M1|令和2年12月3日 個人質問
ゼロカーボンシティ宣言、マイクロ水力の導入可能性、府内事例。 - M2|令和3年6月16日 個人質問
候補地調査、事業方式、発電量・CO₂削減試算。 - M3|令和3年12月8日 個人質問
高安・龍華、府内最大級、約120kW、年間約100万kWh。 - M5|令和5年6月22日 個人質問
年間実績1,074MWh、CO₂約397トン、市歳入3,201,469円。 - M6|令和6年2月28日 個人質問
龍華配水場への展開。 - M8|八尾市「ゼロカーボンシティやお」関連資料
公式資料を開く - M10|八尾市水道事業年報(令和5年度版)
公式資料を開く - M11|高安受水場脱炭素化事業に関する協定
公式資料を開く - M12|高安受水場脱炭素化事業
大阪広域水道企業団の公式資料を開く - M13|運転開始から4年間の実績
DK-Powerの公表資料を開く - M14|高安受水場他自家発電設備等設置工事
八尾市の監査資料を開く - M15|環境貢献と地域レジリエンスの向上
DK-Powerの公表資料を開く
